相談室Library

相談室 Libraryは2003年9月まで運用していた掲示板「子どもの目の相談室」でやりとりのあったデータを掲載しているものです。

子どもの目でお悩みの方にご活用いただければ幸いです。

内容についての合法性や道徳性、著作権の承諾、正確性などについては責任を負いかねます。また、無断転載や複製等に類似する行為の一切を禁止致します。

質問内容

先天性白内障術後の見え方

4歳の息子が昨年右目白内障で手術をし、現在はコンタクトレンズで矯正して視力の回復をしています。眼内レンズは入れていません。
先日、コンタクトを幼稚園で無くしてしまったのですが、先生に言わなかったので、そのままアイパッチをして帰宅し、私もいつもは確認するのですが、その日だけ、コンタクトの有無を確認しないまま、アイパッチをして過ごしてしまいました。夜、就寝前にはずそうとしたら、なかったので、紛失したことに気がついた次第です。
そのときに、息子に「コンタクトがなくて、いつもよりも見えなかったんじゃないの?」と聞いたら、「あってもなくても同じ」と言うので、これはどういうことだろうと不安になりました。
息子は眼内レンズを入れていないので、裸眼はあり得ません。コンタクトがあってもなくても同じように見えるのなら、視力は無いに等しいのでしょうか?
息子の今までの経緯です。
術後、視力は光覚で、視力の回復はほとんど無理と言われましたが、術後6ヶ月目で0.03になり、術後10ヶ月目には近見0.08、遠見で0.1が出るようになりました。コンタクトは+15のものを使っています。
アイパッチは一日6時間以上、幼稚園にもアイパッチをして通園しています。公園等でも自転車に乗り、走り回っていますが、人とぶつかったり、怪我をしたりしたことはありません。幼稚園でも、特に問題もなく、多少絵を描くことが苦手なようですが、お遊戯等もちゃんと覚えてくるので、見えているはずなのです。
母親の私自身、メガネもコンタクトも必要でないので、視力0.1で、どのように見えているのか、全く検討がつかず、コンタクトを入れても入れなくても同じと言う、息子は現在どのような状態なのでしょうか?
次の検診まで、まだ、少し時間があるので、こちらに質問させていただきました。よろしくお願いします。

質問への返信

コンタクトレンズは必要

4歳になってから片眼の白内障の手術をした場合、初め先生がおっしゃったようにあまり視力は期待できないことが多いのに、少しずつ視力が出てきているということですので、経過としてはとても順調だと思います。
でも0.1以下の話ですので、本人から見ると裸眼と矯正視力の差は少ないのかもしれません(もっと視力が上がってくれば差がわかるようになるでしょう)。
でもたとえ視力が変わらなくても、網膜にピントを合わせてあげるためにコンタクトレンズは必要です。これからの視力の向上のためにも、ぜったいに必要です。これからもがんばってくださいね。

期待を持ち続けることの大切さ

早速のお返事、ありがとうございました。
0.1以下ですと、うすぼんやり見える程度なのでしょうね。それでも頑張ってコンタクトとアイパッチをして幼稚園で過ごしている、息子を応援してあげよう!と、勇気づけられました。
通院している病院の視能訓練士の方からも「期待の星」と言われ、可能性があるならば、期待を持ち続けることの大切さを息子を見ていて痛感しました。最初の目標が0.1でしたので、あせらずに訓練を続けようと思います。
コンタクトの大切さは、息子にも重々言い聞かせてあるので(息子にとっては着脱可能な手や足や鼻や耳みたいなものですから)これからの季節、空気が乾燥しますから、目が乾かないように注意していきます。
今回は本当にありがとうございました。

コンタクトレンズの度数について

以前、右目白内障術後の見え方について伺ったことのある、4歳の男児の母です。今回もよろしくお願いします。
前回、先生に質問した時より、息子の検査の結果は近見0.1になり、安定してきました。自分でもコンタクトがあるかないか分かるようになってきたようです。
ところが、昨年9月ごろには遠見が0.09?0.1あったのが、最近は0.02がやっとという状態になっています。コンタクトの度数は+15で、おととし12月に手術した時から、まったく変わっていません。術後の視力は光覚でした。
近見が見えるようになれば、遠見も見えるようになるという説明を、通っている病院の視能訓練士から受けました。息子の場合は逆のケースのようで、不安になり、質問したのですが、「コンタクトの度が、手元にあっているので、このようなこともある。度を変えれば遠見も見えるから大丈夫」と説明されました。
しかし、コンタクトの度を変えることもなく、このまま夏休みまで様子を見るとのことで、(その間は、白内障を見つけた近所の眼科へ通院)私としては、このまま度数を変えずにいて大丈夫なのか心配です。
以前は遠見が0.1あり、アイパッチをして公園などにも遊びに行っておりましたが、現在の視力では危険だということで、家の中だけでアイパッチをしています。
家では迷路やビーズ通しなどなるべく細かい作業をし、ビデオも見せ、姉がゲームをやっていると、自分も一緒にコントローラーを持ってやっている時もあります。普段の遊びも、プラレールを組み立てたり、ブロックで駐車場を作って車を並べたりと細かい作業が多いと思います。
幼稚園に通っておりますので、園でアイパッチが出来なくなると、アイパッチをする時間が平日は長くて3時間くらいになってしまいます。時間的に短いのはよく分かるのですが、視能訓練士からは「危ないから」と禁止されました。
近見がよくなってきているので、心配はいらないそうですが、私としては遠見が下がってしまって、大丈夫なのか、コンタクトの度数は変えなくていいのか、心配でなりません。
アイパッチをした時の様子は、以前よりかえって見えているような気がします。慣れたからなのでしょうか。アイパッチをして外出した時も、遠くのものが見えるようになって、喜んでいた矢先だったので、ご意見を伺いたく思い、質問させていただきます。
(これから通院する近所の眼科のドクターも同じ意見でした。でも、予備があるからコンタクトは変えなくてよいような説明だったので、納得できません)

後発白内障がでてきていないか確認

現在かかっている先生が、遠見も度を変えれば見えるとおっしゃっているとのことなので、心配ないと思います。が、15Dでの近見視力と、13?14Dでの5m視力をはかってもらったら、安心できるんじゃないでしょうか?
小さい子の場合、遠くより近くにピントを合わせた生活が多いので、近用にあわせることは、常套手段です。でも一般に視力の評価と言うのは5m視力でなされますので、お母様のご心配もわかります。両方あった度での検査をしてもらってください。
でも4歳だとあきてしまって、一度にいろいろ検査するのは無理かも知れません。何度かに分けて検査を受けてください。
また、主治医の先生に、後発白内障がでてきていないか、確認してみてください。これのための視力低下であればレーザー治療などが必要な場合もあります。

きれいな状態だということ

ご回答、ありがとうございました。
後発白内障については、白内障手術の際に後嚢の中心に穴をあけているはずなので、心配ないと思うのですが・・・。毎回、眼球の中は検査しており、私も心配なので、質問していますが、きれいな状態だということです。
前回1月の検査の時に「日常生活で、いつもより見え方が悪いことがあったらいつでも連絡してください」と主治医より指導を受けていますが、そのような事は全く無く、かえって以前より見えている様子なのです。
確かに検査に飽きることはあるようで、近所の眼科へなるべく空いている時間に行くようにしようと思います。今回も、レンズの度が合っているかどうかの検査が出来なかったので、次回に回すようなことを言われました。
機械で風船を覗くような検査も、目の焦点が合わないようで、なかなか検査が出来ません。目の焦点も、そのうち中心になってくるのでしょうか?焦点が中心にないので、めがねによる矯正も出来ません。
焦りたくはないのですが、この時期に出来る限りの治療をしたいと思っています。

もうしばらく様子を見て

「かえって以前より見えている様子なのです.」
とのことですので、もうしばらく様子を見ていましょう。
一瞬しか見ないお医者さんより、一日中見ているお母さん先生のほうが確かな判断ができるとおもいます。

次の検診まで様子を見る

早速のご回答、ありがとうございました。
「白内障の発見が遅かった」という焦りがあり、少しでもよい方法を見つけたいと思っております。今回は、次の検診まで様子を見ることにします。
しかし、幼稚園にはアイパッチをしていかないように、ということでしたので、その指示には従い、家での訓練を充実させようと思います。
「光覚」からの出発で、これだけ視力が向上したのですから、時間はかかっても必ず良い結果になるように、子供を見守ります。
今回はありがとうございました。

「子どもの目の相談室・掲示板」の過去の記事

弱視に対する不安の軽減や弱視訓練の不安解消などにご活用下さい。

内容についての合法性や道徳性、著作権の承諾、正確性などについては責任を負いかねます。また、無断転載や複製等に類似する行為の一切を禁止致します。

目に関するよくある質問

「子どもの目の相談室・掲示板」などで何度も繰り返し質問された弱視などの目の病気に対する疑問をまとめました。

Learn more

相談室Library

2003年9月まで運営していた「子どもの目の相談室」のデータをまとめたものです。主に眼科医が弱視治療などに対する回答をしています。

Learn more

【広告】カワモト アイパッチ A-2 ホワイト HP-30 幼児用(3才以上)

通気性にすぐれ、刺激の少ないアクリル系粘着剤を使用した眼帯です。斜視や弱視の予防と訓練のためにお使いください。

【広告】カワモト アイパッチ A-1 ホワイト HP-36 乳児用(1、2才)

「カワモト アイパッチ A-1 ホワイト HP-36 乳児用(1、2才)」は、小児の斜視・弱視の治療のひとつとして、健康な目を遮蔽し弱視眼(周辺視も含む)を強制的に使わせて視力の発達を促す訓練用の眼帯です。

PAGE TOP