たとえ矯正視力があがらなくても

質問内容

たとえ矯正視力があがらなくても

早期発見により訓練などで良い視力が得られるようになったことは、これまで尽力された方々に感謝すると共に、Y先生の真摯な受け答えには常々敬意を思っています。
さて、それでも治らない目の病気は多く、喜びの声の反面、充分な矯正視力の得られないお子さんの親御さんのお気持ち、お察し致します。私も先天性で矯正視力は子供時分に0.1~0.2でした。今は矯正不能です。
けれども楽しい事はたくさんありますし、友達もたくさんいます。視力が低い事は確かにハンディですが、それを補う事、それによって得る物もある事は事実です。ご両親には、お子さんがやがて社会を担う若者になれる事をしっかりとご認識いただき、辛さよりも愛おしさをもって見守ってあげてください。
そして、正しい情報と理解、また同じような状況下で子育てされた方の意見なども参考にされ、「障害は不便であっても不幸ではない」事を感じて頂ける事を心より願っております。
全盲に比べると弱視という言葉は社会的にも認知が低く、わからないという事が、より不安を大きくすると思います。私自身は弱視の自助グループに所属し、治らない弱視について社会的理解を得られるようにと思っています。私の知っている事、例えば交流会・イベントなど連絡いただければお伝えできる事もあるかと思います。お役に立てれば幸いです。

質問への返信

いいお話でホロリ

いいお話でホロリとしました。
娘に「早く、メガネがなくても見えるようになるといいね」と言ったところ、彼女は「メガネ好きだからいいの」と答えました。
ああ、そうなのかあ。
そういうこともあるんだと、娘に教えられました。

体験に基づいた的確なご意見に感謝

この「子どもの目の相談室」は、先生のご協力により、お子様の目に関する不安を少しでも解消できれば、と開始したものです。
当初は、弱視の早期発見・訓練ソフト「子どもの目の健康マニュアル」に関連した、治療可能な弱視のメガネやアイパッチなど訓練中の不安を想定していました。それが、かなり深刻な病気のお悩みも多く寄せられ、予想以上の展開となってきました。
ジュンカさんには、常々体験に基づいた的確なご意見をいただき、大変感謝しております。このような方が参加していただけることも期待以上の結果で、日頃ほったらかしで育てているのに周囲の方のお陰でりっぱに成長している自分の子どもを見ているようです。
視覚障害の多くが全盲より弱視であるにも関わらず、「弱視」という言葉はいまだに一般的ではありません。その中には、幼児期に治せば治療可能だったのに発見が遅れたために治療が間に合わなかったケースも少なくありません。そのような子どもを少しでも減らしたいという願いを込めてソフトとこのような相談サイトを制作しました。
今の時期は、小学校に入ってから弱視が発見されたお子様も多く、まだ間に合うのかという不安を持つ親御さんが多くなります。訓練をしていても期待ほどの効果が出ないことで不安を持つ親御さんも相変わらず多いです。
大事なのは、今のお子様の持てる能力を最大限伸ばしてあげることで、他の子と比べて平均値以上になったかという問題ではありません。多くの親御さんが、運動能力でも学習能力でもなんでも、他の子と比較して不安を持ちます。けれど、子どもの持っている能力はみんな違い、伸びる時期も、伸びていく速度も違います。子どもが自分で自分の能力を認識し、伸ばし、活かしていけるように育てることが親の務めではないでしょうか。
病気を持つお子様との生活は大変なことも多くあるでしょうが、家族で一緒に過ごして楽しい、という気分をお子様にたくさん残してあげてください。
我が家にとって弱視の訓練は、仕事や家事に振り回されて後回しになりがちだった子どもとの時間を、毎日一緒にゲームをするということで取り戻す機会になりました。
親御さんはここで不安を解消し、暗い気持ちを吹き飛ばして、お子様とは楽しい時間を過ごされますようにお願い致します。