質問内容
アイパッチの時間について
最近のアメリカの眼科雑誌より
2003年5月号、Archives of Ophthalmology
3歳から7歳の中等度の弱視(0.5から0.3)のこども189名に対して、全米35施設からランダムに選ばれた子供達であるが、6時間パッチしたグループとアイパッチ2時間のグループに分けて4ヵ月後の弱視眼の視力を比較した。どちらのグループも毎日少なくも1時間の近業訓練をアイパッチの時間内にあわせておこなった。
結果は両者に差はなかった。2時間でも6時間でもどちらも2段階視力が向上していた。
質問への返信
時間にこだわらず中身の濃さで勝負
私もアイパッチの長さではなく、どれだけ弱視眼を使わせられるか、だと思っています。が、なかなか毎日1時間以上の近業訓練を続けることは難しいと思います。
3~5歳くらいの子に1時間集中させておくのも難しいし、親も一人の子供に1時間ずつ時間をさくのはなかなか大変だと思います。丁度下の子を妊娠したり出産したり、小さい子をかかえていたり…という家庭の事情がある場合が多い時期だからです。
でも、弱視のお子さんをお持ちの方はアイパッチの時間にこだわらず、中身の濃さで勝負しましょう。
毎日1時間位一緒にいる時間を作って楽しみましょう
弱視訓練が時間より質というのは、訓練中の方には朗報ですね。
うちの息子が13年前弱視訓練を始めた時も、三人目を妊娠した頃で、上の娘はアトピーの治療中でした。
仕事と言っても今ほどハードではありませんでしたから、夕方保育園から帰って、夕飯前に、まず、おやつを食べながらアイパッチで1時間位訓練しました。
と言っても、ファミコンゲームのコントローラーの片方を息子に持たせ、後ろで親がもう片方で操作して遊んでただけですが。本人は自分で操作できてるつもりで必死ですし、そばで見ているお姉ちゃんも何だかんだと一緒に楽しんでました。一番夢中だったのが親かもしれませんが。
家事を放っておいても平気な、無精な母親だからできたのかもしれませんが、ほんの数年間のことですから、親子で遊びましょうよ。大きくなってしまったら、親なんか一緒に遊んでもらえませんよ。
それに、かゆがったり痛がったりする子どもの治療と比べれば、心身共にはるかに楽な作業です。
大きくなったら、視力だけでなく成績も伸びてほしいとか、親の欲にはきりがありませんが、幼児期くらい毎日一緒にいる時間を作って楽しみましょう。